背くらべの一言メモ
柱に刻まれた小さな印を思い浮かべると、昔の自分と今の自分がそっとつながるような気がしました。兄と並んで背を比べた日のにぎやかさや、粽を食べた記憶がふわりとよみがえり、成長の跡が愛おしく思えました。遠くの山々が背比べの相手になるという発想は、子どもの目に映る世界の広さを教えてくれました。雪をかぶった高い峰を見上げると、自分の小ささを知りつつもどこか誇らしい気持ちが湧いてきました。柱の木目や墨の色が昔の遊び場を思い出させ、手の感触まで蘇るようでした。兄の笑い声や家族の声が背景に流れて安心が広がり、背が伸びるたびに小さな自信が積み重なっていったことに気づきました。富士の存在が遠くから見守っているようで、自然の大きさに励まされた気分にもなりました。