叱(しか)られて 叱られて
あの子は町まで お使いに
この子は坊やを ねんねしな
夕べさみしい 村はずれ
コンときつねが なきゃせぬか
叱られて 叱られて
口には出さねど 眼(め)になみだ
二人のお里は あの山を
越えてあなたの 花のむら
ほんに花見は いつのこと
[ Romaji ]
叱られる場面が目に浮かび、子どもたちの小さな足音や遠くの山並みが見えるようでした。村のはずれに広がる静けさが夜の冷たさを際立たせ、言葉にしない悲しみが瞳ににじんでいるのが伝わりました。親を思う気持ちや故郷への想いがそっと胸に残り、花見の日を待つ期待と切なさが同居しているように感じました。狐の鳴き声や風の音が場面をいっそう深め、短い言葉の中に人と人のつながりや時間の流れが丁寧に込められていることに気づかされました。静かに耳を傾けると、昔話を聞くような懐かしさが心に広がりました。