しゃぼん玉 とんだ
屋根まで とんだ
屋根まで とんで
こわれて 消えた
しゃぼん玉 消えた
飛ばずに 消えた
うまれて すぐに
こわれて 消えた
風 風 吹くな
しゃぼん玉 とばそ
[ Romaji ]
小さな泡がふわりと空へ舞い上がり、すぐに消えてしまう光景を思い浮かべると、胸がぎゅっとなるような切なさがありました。生まれてすぐ壊れてしまうはかなさは、誰でも分かるやさしい悲しさとして伝わってきて、守ってあげたいという気持ちが自然に湧きました。風に流される様子は自由でもあり弱さでもあって、見ているだけで時間の大切さを思い出させられました。何度も飛ばしては消える繰り返しから、手放すことや受け入れることの意味をそっと教えられ、同時に一瞬の美しさを大事にしたくなる気持ちが残りました。子どもでも分かる言葉で描かれているので、誰でもすぐに情景を思い描けて、静かな余韻が心に残ります。風が吹かないでと願う素直な気持ちが温かく響き、見守る優しさを思い出させてくれました。