十五夜お月さん
御機嫌(ごきげん)さん
婆(ばあ)やは お暇(いとま)
とりました
十五夜お月さん
妹(いもうと)は
田舎(いなか)へ 貰(も)られて
ゆきました
十五夜お月さん
母(かあ)さんに
も一度 わたしは
逢(あ)いたいな
[ Romaji ]
まんまるの月を見上げると、やわらかな光がそっと包んでくれるように感じました。年寄りが一息つく静かな時間と、妹が遠くへ行ってしまったさびしさが同時に伝わってきました。母にもう一度会いたいという素直な願いが夜空に小さな声で届きそうで、目がうるんでしまいました。月明かりの下で昔のことを思い出すと、遠くにいる人を想う気持ちがやわらかく広がり、明日へ向かう力がひそかに湧いてきました。