秋の夕日に照る山紅葉(もみじ)
濃(こ)いも薄(うす)いも数ある中に
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は
山のふもとの裾模様(すそもよう)
渓(たに)の流(ながれ)に散り浮く紅葉
波にゆられて離れて寄って
赤や黄色の色様々(さまざま)に
水の上にも織(おる)る錦(にしき)
[ Romaji ]
夕暮れの光に染まる山の色合いを思い浮かべると、目がぱっと明るくなり、自然の絵が目の前に広がるようでした。赤や黄の葉が川面に浮かんでゆらゆら動く様子は、まるで布を織る職人が色を選んでいるかのように見え、見ているだけで楽しい気分になりました。色の濃淡が重なってできる模様は細やかで、何度も見返したくなる美しさがありました。風に舞う葉が一枚ずつ違う表情を見せてくれて、季節の変わり目をやさしく教えてくれました。自然の中にある静かな豪華さに触れて、ゆっくり深呼吸したくなる気持ちになりました。