蛍の光 まどの雪
書(ふみ)よむ月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
明けてぞ けさは別れゆく
とまるもゆくも かぎりとて
かたみにおもふ千萬(ちよろづ)の
心のはしを 一言に
さきくとばかり 歌ふなり
筑紫(つくし)のきはみ 陸(みち)の奥
うみやま遠くへだつとも
その真心はへだてなく
ひとつにつくせ 国のため
千島の奥も 沖縄も
八洲(やしま)のうちのまもりなり
いたらん国にいさをしく
つとめよ わがせ 恙(つつが)なく
[ Romaji ]
ほのかな光と静かな夜が重なって、しんとした時間の中で人と人の思いがそっと交わる様子が伝わってきました。窓の外の白さや積み重なった日々が、別れの場面をしっとりと包んでいて、言葉にしなくても伝わる気持ちがあると気づかされました。遠く離れても心を一つにしようとする誠実さや、互いの無事を願うやさしい祈りが感じられ、責任を果たそうとする強さも同時に見えました。静かな歌声が背中を押してくれるようで、胸が落ち着きながらも前を向きたくなる気持ちになりました。