今は山中 今は浜
今は鉄橋(てっきょう)渡るぞと
思う間も無く トンネルの
闇(やみ)を通って広野原(ひろのはら)
遠くに見える村の屋根
近くに見える町の軒
森や林や田や畑
後(あと)へ後へと飛んで行く
廻(まわ)り灯籠(とうろう)の画(え)の様(よう)に
変(かわ)る景色のおもしろさ
見とれてそれと知らぬ間に
早くも過ぎる幾十里(いくじゅうり)
[ Romaji ]
山や海や橋を次々と通り抜ける速さに、わくわくする気持ちが自然と湧いてきました。暗いトンネルを抜けたら広い野原がぱっと広がる様子は、まるで絵がくるくると変わるおもちゃのようで、目を離せない楽しさがありました。遠くの屋根や近くの軒がどんどん入れ替わるたびに、時間が早く過ぎていくことを不思議に思い、旅のリズムに身をゆだねていると安心感も感じました。森や田んぼが流れていく景色は、知らない場所への期待を育ててくれて、また乗ってみたいという気持ちが強まりました。