あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ
よする波も かいの色も
ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ しのばるる
寄する波よ かえす波よ
月の色も 星のかげも
[ Romaji ]
潮風がやわらかく頬をなでるような感覚が続き、夕暮れの色合いや波の音が昔の出来事をそっと呼び戻してくれました。貝の色や雲の流れに心が寄り添い、遠い日の顔ぶれがふと頭をよぎっては消える不思議な時間がありました。寄せては返す波のリズムに合わせて歩くと、思い出が重たくならずに静かに整えられ、悲しさも温かさに変わっていくように感じました。月や星の淡い光が道しるべになり、夜の浜辺を一人で歩くことが怖くなくなり、明日へ向かう小さな勇気が生まれました。