例年の気候は延滞で 安心の季節は来ないが
文庫本を閉じる瞬間に 少しだけ思い出しちゃうよ
うだるような熱さは連日で 淡い想いは溶けていったが
みんな守らない夜の信号で なんとなく思い出すでしょ
そうないよ こんなの
もうないよ こんなの
先日の腑抜けた選択は 思いがけぬ痛みが残ったが
昼前に乾いた洗濯と くゆる煙で生き延ばしている
駅前の本屋はなくなって 淡い想いもそれに続いたが
たまにブラつく夜の公園で なんとなく思い出しちゃうよ
そうないよ こんなの
もうないよ こんなの
アンコールが終わって 耳が鳴る
スパンコール散っちゃって 醒めてく
disk2 が終わって 立ち止まる
ファズギター足んないな
例年の気候は延滞で 安心の季節は来ないが
文庫本を閉じる瞬間に 少しだけ思い出すんだよ
[ Romaji ]
変わり映えのしない気候や季節の遅れに苛立ちながらも、文庫本を閉じる一瞬に宿る記憶の強さを知りました。何気ない公園や夜の信号といった日常の風景が、忘れかけた想いを呼び戻すスイッチになっています。かつてのスパンコールのような輝きが醒めた後の、ファズギターの音色に飢えるような乾いた心に共鳴しました。もう二度と戻らない時間を、洗濯物を乾かすような平穏な動作で繋ぎ止めていました。