弱る物の怪を罠にかけ
首を晒して二十余日
腐っても物の怪よハエのよく集ること
血煙で君を目眩し
憎しみで繋がる縁
視線は大いに金になる 舐めろ甘美な蜜を
やれ打つな打つなと手を擦り足を擦る様を
お母様に捧げるのですか
ご冗談を ご冗談を
肉を突く鳥の如きも
やがて集るハエの如きも
似たもの同士の戯れよ 恨め生まれ持った性を
やれ打つな打つなと手を擦り足を擦る様を
お母様に捧げるのですか
ご冗談を ご冗談を
付け火して騒ぎ立てる下衆
踊る阿呆に見る阿呆
視線は大いに金になる 舐めろ甘美な蜜を
噂喰らっても満たされず 舐めろ甘美な蜜を
[ Romaji ]
独特でダークな世界観が強烈に印象に残ります。弱さや憎しみ、恨みといった感情を鮮烈な比喩や描写で表現していて、目に見えないものの存在感や日常の狂気を感じさせました。登場する生き物や行動の描写がリアルでありながら寓話的で、読むたびに新たな発見がありました。狂騒と静寂、恐怖と滑稽が混ざり合った独自の空気が作品全体に漂い、感覚的に楽しみながらも心の奥をざわつかせる力があります。文字や言葉のひとつひとつが鋭く響き、読み手の想像力を刺激して独自の世界に引き込まれました。