Damian Hamada's Creatures「悪の華」歌詞

かつて空と海は
互い映し合っていた
やがて人間(ひと)が
ふたつの鏡　割ってしまった

誰かが心に棲む
悪の芽を育てている
生き物の灰が舞う
荒野に根付き
乾いた世界の片隅に残る
優しささえも仕留める

悪の華よ　咲き乱れ
嘆きと憂いを糧に
夢が運命(さだめ)に溺れる
白い闇の中へ

未来(みち)に迷い老いた天の声を聴いたか
力尽き飛べない神の姿を見たか

造られた天国は
誰かの地獄となる
解りあえることなく争うだけ
欲望の谷で木霊(こだま)する悲鳴
涙でさえも凍てつく

悪の華よ　狂い咲け
忌まわしき香りを立て
憎しみが愛を喰らう
白い闇の中へ

Our age is full of anguish
So flowers of evil flourish
Your hopeful future will vanish
All living things must perish

鉄の首輪をつけた
すがる愛を踏みつけ
影に紛れ込んだ
じゃれる狂気に微笑む

神を名乗る悪魔か
悪魔を名乗る神か
選ぶ時が来ている
終わりのない嵐が吹き荒れ
炎が舞い立ち
死の祝福を捧げる

悪の華よ　埋め尽くせ
温もりの消えた世界
汚(けが)れた血を吸い尽し
白い闇の中へ

悪の華よ　散るが良い
この世のすべてを壊す
悪の実を産み落として
白い闇の中へ