ひらひら舞い踊る桜
旅立ちを見てる
あなたが忘れていった荷物を届けました
薄紅色の便箋も添えて
あなたが置いていった荷物はただ待ちます
日増しに乱れる感情押さえて
私だけの世界など私ごと消えてしまえ
そんな日々をその腕が遮った
ひらひら舞い踊る桜の花しとやかに
泣いてごらん嘆いてごらん引き金のようだった
横髪羽織る涙が密かに放たれたのは
内緒にしようあなたのこと引き止めぬように
浅春待ちぼうけ
私だけの世界など私ごと消えてしまえ
そんな意地を撫で上げた手のひらを
ぶら下げて離れていく
行かないで
ひらひら舞い踊る桜の花しとやかに
泣いてごらん嘆いてごらん引き金のようだった
本音を名乗る涙が笑顔に放たれたのは
内緒にしようあなたのこと引きとめぬように
迎春街を染め 清純待ちぼうけ