永遠みたいな夜だった
背中の羽の傷跡を
きみだけに見せてあげたい
なんてさ
今は言えない、言わない、言いたい
おなかの銀河が育った
抱きしめられるふりして抱きしめてた
オレンジジュース痺れちゃうくらいには
会いたい、口内炎が痛い!
朝日も夕焼けも
ふたりを茶化すから
宇宙の色が何色か分かったよ
あの日の約束は粒子に光って消えた
おやすみベージュ
明日になる前に僕らふたりだけの逃避行
そいえば今日から春だった
心も爪も太ももも
きみだけに全部あげたいなんてさ
たぶん季節病、春のせい
あの日のしあわせが息をひそめるから、
こころはいびつなかたちをしてる。
ふつうの日々が幸せと気づいたよ
いつものお別れがなんだか寂しいの
宇宙の色が何色か分かったよ
この夜と、ふたりの肌のいろ
「ねぇ、きみが好きだよ」
永遠みたいな夜だった!
[ Romaji ]
目を閉じて聴いていると、まるで秘密の夜の散歩をしているような気分になります。時間があっという間に過ぎていくけれども、この瞬間だけは永遠に続くような、そんな特別な気持ちを味わうことができました。誰にも言えないような心の奥の傷も、大好きな人にだけはそっと見せてしまいたいという、ちょっぴり勇気のいる願いが優しく伝わってきます。ふたりの間に流れる空気感がとても温かく、相手を抱きしめているようで、実は自分も守られているといった、可愛らしい関係が目に浮かびました。春が来たことさえも忘れてしまうくらい、夢中な様子が描かれており、すべてをあげたいと思うくらいの大きな愛情を感じたことでしょう。幸せな時間はすぐに過ぎ去ってしまうから、少しだけ切ない気持ちも混ざっているのですが、その切なさが、ふたりの関係をより美しく輝かせているようでした。宇宙の色が何色か分かったという表現は、この夜の特別な体験をよく表していて、読んでいるこちらも「なるほど」と納得できました。