きみはシュノーケルの一言メモ
水の中でゆれる心のように、繊細で少し切ない雰囲気が広がっています。深い海を泳ぐような描写が美しくて、息が続かないもどかしさの中に優しさが漂っていました。誰かと一緒にいないと呼吸すら難しくなるほどの想いが、静かに伝わってきます。光が届く場所もあれば、暗く冷たい深みもあるようで、その対比が印象的でした。思い出やぬくもりを手放したくない気持ちと、流れていく時間の残酷さがせめぎ合っているようです。水というモチーフが心の状態をうまく映していて、ほどよい幻想さが胸に残ります。苦しさや悲しみの中にも、誰かを信じたいという願いが見え隠れしていて、聴くほどに静かな余韻が残ります。最後までやさしい泡のように心に寄り添うような作品だと思いました。