たとえ今は小さくても 汚れてても届けばいい
明日の帆は風に揺られ この手紙を運んでゆくよ
きっといつまでもこの胸に残るあの笑顔は丸いガラス付きの箱では写せない
ずっとあるはずの存在に僕らは身を任せて自分の弱さと儚さが身にしみた
だけど こころの約束を強く誓ったんだ これからは
縁石を歩く君の隣で手を引きながらずっと笑っているから
たとえ今は小さくても 汚れてても届けばいい
明日の帆は風に揺られ この手紙を運んでゆくよ
そっと噛み締めたぬくもりはいつしかこの記憶を塗り替えながら僕たちを導いて
いままで僕らの景色は加速を繰り返して大事なものも見逃して生きていた
ここで 君との約束を僕は守りながらいつまでも
この先もいつも君を離さず守りながらずっと笑っているから
たとえ今は離れてても 逢えなくても届けばいい
遠い空は続いていて 君と同じ景色の中
たとえ今は枯れ果てても 朽ち果てても届けばいい
遠い国はまだ先でも この手紙を運んでゆくよ
この未来も過去もすべて 失ってもまた始まる
そんな時代(とき)を 君といつか歩くために今生きてる
たとえ今は小さくても 汚れてても届けばいい
明日の帆は風に揺られ この手紙を運んでくよ
いつも通りの並木道を 足に絡む木の葉の陰
君の靴が僕の隣に 今も並んでいるよ ずっとね