私は知ってる
あの子にこころが無いこと
私以外は誰も知らない
私が知ってた
あの子のこころの暗い部分は
誰かが言ってた
あの子は優しいんだと
誰もが言ってる
あの子は“特別”だと
ねえ なんで誰も気付いてくれないの
私はあの子に殺されたんだよ
ねえ なんで誰もわかってくれないの
あの子は私のたからものまで奪ったんだよ
私は知ってた、あの子は危ないんだと
だから誰よりも避けて逃げていた
あの子の言葉には毒があって
気付かないうちに蝕まれるのよ
誰も気付いては居ないけれど
誰もが容易く引っかかってる
あの子はどんな誰よりも
天使の顔をした悪魔の子よ
ねえ だれか早く気付いてよ
あの子に殺される前に
ねえ なんで誰も分かってくれないの
あの子は何もかも壊そうとしてるのに
みんな馬鹿だなあ、ねえ