遠く向こうで、胸の奥で
今もあなたは手を振っている
「いっておいで」と声に出し
随分大袈裟に手を振っている
メロディ式の故郷の空が
あなたの前で 僕の背中で
包み込むように響いてる
「変わりないよ」と電話口
ほんのひと月前のこと
見るともなく見る宵闇に
朧に浮かぶ その姿
メロディ式の故郷の空が
佇む人を 過ぎゆく人を
包み込むように響いてる
だから今日を生け さあ今日を生け
遠く向こうで、胸の奥で
今もあなたは手を振っている
「頑張っといで」と言いながら
大きい笑顔で手を振っている
[ Romaji ]
大切な人の温もりを心の灯火として携え、未知の未来へ勇敢に踏み出そうとするひたむきな情緒に深く癒やされました。かつて交わした何気ない会話や見送りの光景が、現在は揺るぎない支えとなり、孤独な夜を優しく包み込んでいます。遠く離れた場所から送られる無償の応援を背中に受け、迷いを振り払いながら一日を懸命に慈しむ姿が非常に感動的でした。郷愁を単なる感傷で終わらせず、生きる活力へと昇華させる強靭な精神性が、澄み渡る大空のように晴れやかな読後感を与えてくれます。記憶の中で微笑む存在と呼応しながら、自分に与えられた時間を精一杯輝かせようとする純粋な決意が、静かに、そして力強く胸の深層まで染み渡りました。