祈るなの一言メモ
形骸化した信仰を拒絶し、血の通った実感を求めて愛する者へ全神経を集中させる峻烈な気概に触れ、痺れるような衝撃を受けました。以前は神仏へ縋り平穏を願う慣習に虚しさを覚えていましたが、現在は自らの肉体を駆使して大切な存在を繋ぎ止めることに唯一の意義を見出しています。空を仰ぐ暇があるなら相手の髪に触れ、瞳を直視し続けたいと熱望する泥臭いまでの誠実さが非常に勇ましく、人間の尊厳を感じました。降りしきる雨の中で世界の終焉を予感しながらも、重ねた掌の温もりだけを信じて詩を紡ごうとする執念が、鮮烈な情熱として弾けています。天上の奇跡に頼るのを辞め、有限な時間の中で愛を護り抜こうとする強固な覚悟が、静まり返った夜の静寂を力強く射抜いておりました。