「最低だね」
うつむいて
つぶやいた言葉ずっとループしたまま
後悔してたの
笑っちゃうよね
「僕のせいだよ」
普段から
無口なあなたの震えた小さな声
暮れゆく公園のベンチが冷たい
「泣いたら君の負けだよ」と
困ったように意地悪を言うあなたが
見上げた月の優しさに
零れそうになった
「ごめんね」
時は過ぎて
あの頃とは
街の景色も随分変わってきたけど
あのベンチは今もポツンとあるの
すれ違ったままの気持ちが
二人の距離を遠ざけてしまったの
あのとき見てた月だけは
二人の今を知っていたんだね
「泣いたら君の負けだよ」と
困ったように意地悪を言うあなたに
本当は伝えたかったの
言いたかったの
たった一言
言えなかったの
ただの「ごめんね」