ドアを開けた目の前は やさしい薄紫の空だった
見慣れたはずの街なのに 見たこともない光に染まって
高台に立つ僕を呼んでる
でも階段を下りたらまた 見えなくなってた
ああ いつだってきっとそうだったでしょう
振り向けば ため息に満ちて見えた日々も
美しい景色に変わる
ただ中じゃ まだ見えなくても
臆病風引き連れて 歩いて行ける気がした夜だった
あの景色が滲むのは 僕の中の明かりを見たから
もし傷つきそうになったら 心はこわばらせないで
ああ 瞳は開けたままでいよう
振り向けば ため息に満ちて見えた日々も
美しい景色に変わる
ただ中じゃ まだ見えなくても
仄明るい希望を胸の中に吹かせながら
たれかれのやさしさを思い出している
思い出していた
[ Romaji ]
高台に立ったときの静かな驚きと少しの勇気が伝わってきて、読んでいると目の前の景色がじんわりと変わる気がしました。いつもと同じ場所でも見え方が変わる瞬間があることを優しく思い出させてくれて、胸が温かくなります。迷いや不安を抱えながらも少しだけ前を向けた気持ちが素直に綴られており、臆病さを引きずりつつも歩き出す強さに励まされました。過去のため息がやがて美しい色に変わっていくという希望が感じられ、目を閉じずに周りのやさしさを思い出すことの大切さを教えてくれます。読むほどに穏やかな夜の空気が伝わり、そっと背中を押してくれる文章だと感じました。