雨粒をつけたまま 電車に揺られてる
無口なリズム
さえない服の色が
余計きっと沈んで見えてる
いつものシルエット
でも鞄の中は
コーヒーのいい匂い
誰かが探すわけもないけど
わたしだけの秘密さ
物語は いつも物語は
誰も知らない場所からはじまってくよ
これでいいんだ
いまこれでいいのさ
膨らましていくよ 日々の薫りを
足元で光る 赤い
レインブーツによぎるのは
濡れたバラの花
知ってるよ
青空より 曇り空には
赤も緑もあざやかに映える
ああ 待ちわびてるこんな日々にこそ
もうかがやきはあると言うんなら
どこにいても平気さ
物語は いつも物語は
誰も見てない場所から磨かれるよ
これでいいんだ
いまこれでいいのさ
見えてるものが すべてじゃない
[ Romaji ]
雨の日の小さな発見や自分だけの大切な匂いがそっと心に残る感想です。窓の外の景色や服の色にふと気づいてしまう繊細さが伝わり、読んでいると普段見落としがちな美しさに目を向けたくなりました。人に見せない秘密を抱えつつも、それが日々を豊かにしているという前向きさが穏やかに広がります。曇り空の下で色が鮮やく映る感覚に励まされ、今のままで十分だと優しく肯定される気持ちになりました。物語は誰も見ていない場所で育つという考え方が安心感を与え、読み終えたときには小さな勇気をもらえたように感じます。