霧の夜明けを抜けて 目指す地はサリバン、ベセル
大袈裟に吹く風 心はいつも自由だ世界は回り出す
降り続いた雨の後 朱に染まった空と我
渡りきることのない 泪橋 いざ振り向かず進め
気付けば今であり いつでもなく今であった
顔上げれば訳もなく心は確かだ
風は吹くだろう 心は流れさまようだろう
どこに居ても道はあるだろう
雨も降るだろう 心は戸を閉ざし腐るだろう
橋の上にも明日は来るだろう
乾いた風を切って 目指す地はサリバン、ベセル
土煙あげゆく ディーゼルマシン 加速度を増してく
通り過ぎた街の灯は 喜びも悲しみも
全てを照らし出し遠ざかる 素晴らしき旅の色よ
風は吹くだろう 心は流れさまようだろう
どこに居ても道はあるだろう
雨も降るだろう 心は戸を閉ざし腐るだろう
橋の下にも明日は来るだろう
[ Romaji ]
霧の向こうへ進むような静かな勇気が伝わり、読むと歩き続ける力がわいてきます。雨上がりの風景が心に浮かび、暗い時間があってもやがて光が差すという安心を与えてくれます。振り返らずに前へ進む決意が自然に示されていて、その潔さに励まされる場面がありました。ときに不安や立ち止まる心が顔を出す描写もあるため、誰でも共感しやすいです。街の灯りや旅する感覚が織り込まれていて、一緒に旅をしているような親しみを覚えるでしょう。悲しみも喜びも風景の一部として受け止める優しさが表現されており、読後にはまた歩き出したくなる気持ちが残ります。