色の無い目の奥に騒がしく胸が鳴る
愛してないなら、さようなら。
いいかい？
頷いたって、歩いたって二人きりハネムーンは
鉄の香水 身に纏って誰にも殴られたりしないよ
先生、喉を切って聞き飽きた言葉を言うの？さあ
「もう正気の沙汰じゃない！」
ひとつ
爆弾にキスを
ふたつ
首なしのマタドール
額を床につけても美しくはないんだね
ひとつ
石を抱きしめて
ふたつ
輝く椅子に
一瞬で終わらせるなんてハイライトが足りない
酷いなんてどうして言うの？
パパもママもなんだっけ？知らないふりをすんだOK?
悲しい涙なの？
ひとつだけ頂戴よ、ねえ
いいかい？
音を鳴らして、声枯らして間違い焼き尽くして
正しくって外れなくて誰にも殴れないような未来へ
宣誓。喉を切ってさあ絶望のサクセスストーリー
そう正気じゃ掴めない
ひとつ
眠れば突き刺して
ふたつ
息奪う霞
後悔をにじませたとてラストに情けなどはない
ひとつ
銀色のダイス
ふたつ
腐敗したディナー
どんな苦痛でも天秤は釣り合いそうにない
酷いね、って片づけないで
続けられないのなら肩を貸したりなんてしないわ
無情に冷えたから
潰えぬ夢よ、あたためて
甘い声
優しくしてるのよ、最後くらいは
甘い蜜
吸った貴方の世界は終わるの
いいかい？
頷いたって、歩いたって二人きりハネムーンは
鉄の香水 身に纏って誰にも殴られたりしないよ
先生、喉を切って聞き飽きた言葉を言うの？
誰にも消されたりしないように声枯らして間違い焼き尽くして
正しくって外れなくて誰にも殴れないような未来へ
宣誓。喉を切ってさあ絶望のサクセスストーリー
そう正気じゃ掴めない
折られた翼で
浮かぶの夜な夜な
新しく始めよう
色の無い目の奥に騒がしく胸が鳴る
愛してないなら、さようなら。
