秋色に変わる町並君をのせて走りぬけていく海への通り 通称“2人の通り”
白い息と並ぶコーヒー二つ二人はブルーなハート 耐えかねてラジオをつけた
ひとけのないビルに陽が落ちる いじらしさに迷う心は 雨に消えていく
君と過ごした日々を 憶い返すような陽射し
冬を待つ街で 二人は“ひとり”を決意した
思い出はいつも新しい出来事の度に
色あせて ぼんやり 消えてしまう
元気ですか?この通りも
すっかり冬の訪れです。
久しぶりに聞いた声はなぜか優しく胸の奥 しまってたものを動かした
喧嘩したことすら忘れてしまった二人の会話が 何気なく心しめつける
待ちくだびれた店の外は 傘の中で抱きしめあった あの日のふたり
君を好きだと言った 事が遠い過去のような
冬を待つ街は すっかり模様替えをはじめて
気後ればかりするような街の 小さな恋は
子供の頃 乗った 電車のように
めくるめく過ぎていきます
振り向いたら手をふっています