大都会にアゲハ
迷い込み 彷徨う
あの思い出は カゲロウ
広がるは果てしない荒野
まるで用無しの優しさと
持つべきものは
いつも強さとスキルの時代に
勝つか 発芽待つか 這いつくばるか
楽すりゃ そりゃ ツケが回る
そんな事は はなから分かっているけど
大都会にアゲハ
悩みは尽きないな
でもまだ始まっちゃいないさ
蝶のように舞い上がり
蜂のように突き刺す
その瞬間を今か今かと狙ってるのさ
やり直せない 真似られない
一筆書きの道を歩くの
枯葉と散りゆく蛹ひとつ
ここは情熱 努力が行き着く墓場
いや そう言い切るには早すぎて
しなやかに 鮮やかに
移ろい変わりゆく激動の中
変わらない想いを絶やさず
たとえ誰かに笑われていても
大都会にアゲハ
それぞれのリアルは
それだけで美しい
願いの火が消えても
野望の火は消えちゃいない
飽きもせず凝りもせず
涙に濡れた羽根でも
空飛ぶ日を描いている
疑いもない止められない
衝動にこの身を賭けるの
今は暗がりで 雨風も増して
誰も見てない 狭い日々よ
また心が折れて どう見ても負け
でも傷口から花咲かせたろう
今は暗がりで 雨風も増して
誰も見てない 狭い日々を
またすぐ飛び越えて 我武者羅に走って
その先で僕ら出逢うだろう
夢見ずには いられないこの街で
晴れ晴れと 命輝かせてやる
大都会にアゲハ
迷い込み 彷徨う
あの思い出はカゲロウ