遠くの記憶の中に うまれた街がある
彼方で鉄を叩く音 ラジオから届くメロディー
色褪せたアルバムに映る 古びた家には
草木を揺らす風の音と 微かな土の香り
夏の日差しが滲む 路地裏の空を
汗をかいて走ってた 少年時代
躊躇わずに振り返らずに 飛び出した朝に
ひとにぎりの夢の欠片を 握りしめた
虹を見た街
行き先見失ったなら 帰っておいでよと
そんな言葉かけてくれた 貴方の横顔
吹きすさぶ風こらえて 登った坂道
悔し涙を流してた 少年時代
通り過ぎてゆく 毎日の中で
時の早さに気付いても
喜びも悲しみも 痛みさえも
共に抱きしめて行こう
もう二度と戻れない時に 人を思う
もう二度と帰れない場所を 人は想う
躊躇わずに振り返らずに 重ねて行く
人と出会い人と別れて 旅は続く
虹を見た街
遠くの記憶の中に うまれた街がある
彼方で鉄を叩く音 ラジオから届くメロディー