あべりょう「フライドチキンはどこへ行ったか」歌詞

フライドチキンはどこへ行ったか　彼女の心はどこへ行ったか
サンタの格好で　立ち尽くしている　ボクの上に　雪が積もる
部屋の窓に映る　二人の影　抱き合い　重なり　灯りが消える
サンタの格好で　見上げているよ　ボクが帰るはずの部屋を

電柱の陰　冷め切ったチキンを　頬張るサンタクロースに　雪が降る

その頃　体内では　食べた脂が　水と混ざらないから
小腸で吸収するため　胆汁と膵リパーゼで分解
小腸に入るも　リンパ管泳げず　カイロミクロンという
タンカーに乗せられ　クリスマスの夜に出港した

脂質は　グリセリンと　脂肪酸　コレステロールに　分けられ
静脈通り　心臓を通過し　毛細血管に到着

細胞が　脂肪酸を酸化した熱で　冷えたサンタ　温め
残るグリセリン　コレステロールは　肝臓で　小舟に積み替え
LDLコレステロールは　細胞膜の材料になるが
溜まりすぎると　サンタの血管に付着し　動脈硬化に

それ防ぐため　肝臓は　善玉HDLコレステロール
出動させ　悪玉LDLコレステロール　回収し
胆汁にリサイクル　サンタが食べた脂を　再び分解

フライドチキンはどこへ行ったか　彼女の心はどこへ行ったか
サンタの格好で　立ち尽くしている　ボクの上に　雪が積もる
部屋の窓に映る　二人の影　抱き合い　重なり　灯りが消える
サンタの格好で　見上げているよ　ボクが帰るはずの部屋を

フライドチキンはどこへ行ったか　震えるサンタのために　必死で
心に愛を　カラダは脂で　温めながら生きていく

電柱の陰　冷め切ったチキンを　頬張るサンタクロースに　雪が降る