拝啓、最低な君へ
偽善者ぶってるあたしからの言葉
よく聴いて?眠れずにいてくれよ
到底分からないだろうけど
思い出の中の1番の女になれなかった
19の夏
背景、明けない夜は来ず
横には誰もいない
ただの友だちだなんて紹介しないでよね
アルコール度数高めのお酒を片手に
9パーくらいの確率で好きになって
流行りの歌も歌えないわ
閉まったシャッター
御堂筋歩く
世界にたったひとりぼっちな気がした
途中下車
見慣れたホームここは
チャリでは近く歩きでは遠い君の街だ
最悪、腫らした目で見た空は
澱んでる
嘘
馬鹿みたいに晴れて思い出したくもない
「これさ大事な人にしか渡さない番号なんだ」
って嘘を本当みたいに言わないで
あんたの歌は大嫌いだ
閉まったシャッター
御堂筋歩く
世界はわたしなんかに構わずに進んでく
途中見た夢の続き
そこは
画面だけで行った気になっていた観光地
君とはもう一度夏を迎えたかった
上手くはいかないのはなんでか?って話して
「君も僕も悪いよ」って君は泣いてた
線香花火の音がひとりで鳴いてた
閉まったシャッター
御堂筋歩く
世界はわたしに構わずに進んでく
途中下車
見慣れないホームここは
あなたとあたしの家から遠い
夢の街だ