こころにくだものの一言メモ
歌を口にすると涙がふっとやわらいでいく様子が目に浮かび、果物の名前を並べるだけで心が落ち着く不思議さに驚きました。下手なピアノの音や小さな間違いを誰にも知られないように隠しているところが愛おしく、遠くへ行ってしまった人を思い出すたびに胸の中の果実が少しずつ育っていくというたとえがとてもやさしかったです。泣きたい気持ちを歌にのせて外に出すことで、悲しみが少し軽くなることを素直に受け止められました。昔の音や匂いがふと戻ってくる場面は懐かしく、同時に成長していく自分を静かに見つめる目がありました。繰り返される果物の名前が子どもっぽくもあり安心感を与えてくれて、だからこそ歌うことが日々の支えになっているのだと納得しました。最後まで読んで、言葉にしない気持ちを大切にすることの温かさを教えられました。