ヘッドライト流れてく
消し忘れたタバコに今更気が付く
甘い物で腹を満たしたような
うざってぇ満腹感で目が覚めて
もう一回夢ん中へ
触れたいだけ他に何もない
それでもいいって暗黙の上
天国行きの沈黙の中うわずった声で
触れたいだけ深い意味はない
お互い何を望む訳じゃない
始まりのない関係には終わりもない
痛みもない
時間さえ置き去りにして
どっちがどっちの身体か分からなくなるまで
舐め合うべき傷も忘れて
無我夢中で何を探して
何を確かめ合っているんだろう
身の上話も飾る嘘もここにはいらない
心も必要ないの 嗚呼
知らない事ばっかりだって二人はここにいて
掛け替えのない毒入りの真実を確かに共有している
触れたいだけ他に何もない
それでもいいって暗黙の上
天国行きの沈黙の中うわずった声で
触れたいだけ深い意味はない
お互い何を望む訳じゃない
名前を持たない関係に君はいない
僕もいないんだ
[ Romaji ]
深夜の街でふと立ち止まったような感覚が伝わってきて、からだだけが近づく関係の冷たさと熱さが同時に伝わってきました。言葉を交わさずにいることで生まれる安心感と不安が交差して、なぜか心がざわつくような気持ちになりました。深い意味を探さずにただ触れ合うことを選ぶ二人の姿は大人っぽく見えて、でもそこにあるのはどこか空っぽで満たされない感覚です。互いに名前や物語を持たないまま体だけで確かめ合っている状況は、分かりやすく言えば風のように掴めないもので、触れるたびに何かが薄れていくように感じました。嘘や飾りを取り払ったぶんだけ裸のままの関係が見えて、それが良いのか悪いのかを決めかねる複雑さが残ります。時間を忘れてしまえるほど夢中になれる瞬間もあるでしょうが、その後に訪れる虚しさにも目を向けさせられます。誰もが抱く欲望と孤独の狭間をやさしく抉るような文章で、読んだ人は自分の近くにある関係のあり方をもう一度考えたくなるはずです。