橋から見える川の流れは今日も穏やかで
日差しを反射してキラキラと海へ向かってゆく
借りてきた映画は夕飯の後観ようねと
はりきってるけどいつだって君は寝てしまう
思い出は時間をかけて美しくなってゆくけど
今見えるこの景色もこれはこれで
君は知っているのだろうか
こんなにも救われている僕を
こんなにも世界が輝いて見えてる事を
今君の見ている空や街は
どんな色に見えているんだろう
聞いてみよう君が眠ってしまう前に
コンビニのくじで当たったアイスを食べながら
自分で買うのより美味しいね別に同じだろ
文句を言うならあげないよとにらんでいる
君から僕は大切なものをもういくつももらったよ
遠くばかり探してとらわれて見失う僕に
こっちだよはやく行こうって手を引いて
君は知っているのだろうか
こんなにも救われている僕を
こんなにも世界が輝いて見えてる事を
今君の見ている空や街が
同じように輝いてるなら
探し物を僕はもう見つけていたんだろう
[ Romaji ]
風景の細部がまるで宝物のように感じられて、日々の中にある小さな出来事がどれほど大きな力を持っているかを改めて思い知らされました。隣で眠る人の仕草を見守る静かな時間に安堵があって、その時間が積み重なって世界の色合いが変わっていく感覚が伝わってきます。大げさな場面はなくても、共に笑い共に味わうという当たり前の動作が心の支えになることが丁寧に示されていて、誰かといることで見つかる景色の美しさを実感しました。ささやかな出来事を大切にすることで自分の内面が豊かになってゆく様子は分かりやすく描かれており、見落としがちな現在のよさをそっと教えてもらった気分になりました。遠くへ探し求めなくても身近に答えがあるのではないかと考えさせられ、もっと目の前の人との時間を大事にしようと思わせてくれます。文章の温度は冷たくならずにやわらかで、読む人の胸をじんわりと満たす穏やかな励ましになっていると感じました。