マダ上ヲの一言メモ
街の光が集まる場所で心がざわつくような高揚感が伝わってきて、読んでいるあいだ中ずっと胸が弾むような気持ちになりました。音に身を任せて自由に動きたくなる衝動が生き生きと描かれていて、私は昔に思い切って飛び出したときのワクワクを思い出しましたが、そのときは少し怖くもあったことを覚えています。今はそのときの自分を懐かしく思い出しながら、同じように心が震える瞬間をまた求めている自分がいます。近づくときのドキドキや、相手の目に引き寄せられる感覚がとても分かりやすく表現されていて、子どもでも想像しやすいと思いました。理性がふっと消えてしまう瞬間の熱さと、後で落ち着いて振り返る冷静さが同居している点が面白く、だからこそ一つの場面が何度も色を変えて胸に残るのだと感じました。繰り返されるリズムや掛け声が背中を押してくれるようで、私は自然と体を動かしたくなりました。危なっかしいほど強引な勢いが描かれている一方で、相手を包み込むように見つめたいという優しい気持ちも滲んでいて、その対比が心に響きました。言葉がなくても伝わる瞬間があることを改めて思い知らされ、触れ合うことで生まれる温度が記憶に刻まれる様子が胸に残りました。夜の影や月明かりの描写が場面を幻想的にしていて、読後には少しだけ現実を忘れて遠くへ行きたくなる気分になりました。過去に似たような気持ちを抱いたことがあったので、そのときの自分と今の自分がつながっているように感じられましたし、これからも時々こうした衝動に身を任せてみようと思わせる力がありました。全体を通して、抑えきれない感情とそれを受け止めるやさしさが混ざり合い、読む人の心を揺さぶる躍動感がありました。