ほんの小さなあなたの夢は 思い出だらけ 真昼の人魚
とても大事なこの日の朝も 言葉も赤らむ さよならで消えた
明るくなって 我に返れば ピアスの穴も
胸の傷も 隠した嘘も 土に還った想いも
ずっとひとりで 描いた地図さえも
あなたの瞳に溶けてゆく
君の景色は綺麗なままで とてもじゃなくて まともになれなくて
静かに眠る人魚の影も 知らん顔して僕の夢を追う
きっとあなたが流す涙を 僕はただ縁取り
夕闇の悲しさ 気付かれないように
海辺の青と 君のすべてを舟に浮かべて
やわらかな夜を迎えよう
[ Romaji ]
真昼に現れた人魚という幻想的なイメージが、隠した嘘や過去の傷を優しく包み込んでくれるようです。自分の描いた地図が相手の瞳に溶けていく描写には、自己を捧げるような深い愛と切なさが混在していました。夕闇が迫る海辺で、すべての想いを舟に浮かべて夜を待つ静寂の中に、救いを感じた気がします。