戦車の中で眠る 声のない人たち
避暑地の砂にすわり 身を焦がす人たち
暑い国も 凍える国も
血を流す民も それぞれの
神を忘れて 祝へよ X'mas time
ひとりひとりが 愛となれよ
教会で誓いあった 愛のない友だち
墓石の下で眠る 罪のない友だち
強い者よ 懺侮する人よ
逃げまどう民よ それぞれが
神を畏れて 祈れよ X'mas time
ひとりひとりが 神となれよ
西の神や 東の神や
砂漠の神たち それぞれが
神を忘れて 祝へよ X'mas time
ひとりひとりが 愛となれよ
愛を見つけて 祝へよ X'mas time
君と ぼくとが 愛になるよ
[ Romaji ]
戦場や砂漠、日常の断片を同時に見渡すような視点が鋭く、宗教や国境を越えた普遍的な問いかけが胸に刺さります。過去に抱いた無力感や怒りが確かに描かれていて、当時は言葉にしきれなかった感情がここで静かに表明されたように思えましたが、現在はその痛みを直視しながらも互いに愛を選ぼうとする呼びかけが力強く響いてきます。簡潔な語り口が重層的な意味を生み、対照的なイメージの連なりが聖なる夜に向けた逆説的な祝祭性を際立たせていました。全体を通して、冷静さと熱意が同居する表現が印象的で、静かに考えを促す力がありました。