そんな訳ないのに 呼ばれた気がして
振り返る道に咲いた花が
分かるはずないのに 涙の理由を
背負うように 揺れて 思い出された
何にもつかめやしない この手は
一人で繋いで祈った
二人で繋いで笑った
ああ、風の香りが 懐かしいのは
心の片隅にずっと
あなたが笑いかけるの そっと
そんな訳ないのに 呼ばれた気がして
振り返る度に痛む胸は
分かるはずないだろ 涙の理由も
踏み越えた先は光だろうか
なんにも守れやしない この手を
伸ばしても
繋げないこと 触れないこと
分かってるのに
俯いた前髪を 覗き込むように吹くから
あなたの仕草 そのもので
ああ、忘れはしない、この手は
一人で繋いで祈った
二人で繋いで笑った
ああ、風の便りは 待ち遠しいから
心の片隅にずっと
あなたが居て欲しいの そっと
[ Romaji ]
ふとした瞬間に感じる懐かしい気配や、風に乗って届く記憶の断片に心を寄せる切なさが美しく表現されています。もう触れられない存在を、風の揺らぎや花の姿に重ねて探し続けてしまう健気さに胸が熱くなりました。孤独に祈る手と、かつて二人で繋いだ手の温もりの対比が、失ったものの大きさを静かに物語っています。寂しさを抱えながらも、心の片隅に居続けてほしいと願う純粋な祈りが、優しく吹く風のようにそっと心に寄り添ってくれました。