今朝買ったパンがぺちゃんこになってた
産まれたての恋がもうダメになった
昨日切った髪がぐちゃぐちゃになってた
心が粉々になっていく
ああ日々を少しずつちぎって
よく噛んでよく噛んで味わう
潰れたパンの美味しいこと
まだ内緒にしてたいな
今朝買ったパンがぺちゃんこになってた
トートバックのなか荒れ果てたまんま
本当はちょっと楽しみだった
すぐ 心が粉々になっていく
私が私をすりおろしてる
ああ今を少しずつ嫌って
「よくないね、よくないね」躊躇う
ことすら 忘れていたのかと
叱るように潰れてる
足並みは違えどおんなじ
いつか死んでいつか消えるあのパンみたいだ
なんだもう、決まってるんなら
ちゃんといただきますをしよう
ああ日々を少しずつちぎって
よく噛んでよく噛んで味わう
潰れたパンの愛しいこと
またいつか話せるだろう
[ Romaji ]
日常の些細な不運をきっかけに、崩れゆく心の破片を一つずつ丁寧に拾い集めるような健気さを感じました。ぺちゃんこになったパンに自分の境遇を重ね、それを「愛しい」と肯定するまでの心の変化がとても瑞々しいです。自分をすりおろすような苦しさの中でも、日々の味をしっかり噛み締めて生きようとする強さが光っていました。最後には「いただきます」と現実を受け入れる潔さがあり、絶望さえも糧にして進む生命力の尊さを教えてくれました。