ベロアの手袋 口に噛み
春待つ 夜は何回目
逃した 最終電車の過ぎる音
紅塗るレディと二人
TRAIN DESKに罪はなし
次の定刻 表示なし
僕らの体内時計が刻むもの
拗れる 焦りのメロディ
深淵の先のレールの奥に
蔓延る無数のゴーストと二つの目
トンネルの形が次第 具体を帯び
悴んだ手 僕ら徒歩ですか?
明日も私 病欠みたい
周回遅れの不良品
愛されたら特別
一か八か円か罰かで
あらららららら
息も絶え絶えに
足音ばかり探す駅のホーム
またいつか ご苦労様
遠い未来で逢おうぜ
零れたら つまらない 網目のないボウルみたいに
シンクに数滴のレモネード
貴方がいない こんな 夜は寒々しさで 悴んだ指
ああ また 蘇ってしまうよ
自分で選んだはずの非鋭利な心臓
誰かとはいられないと分かってた
馬鹿なもんでさ
寄る辺のない炎 ドラマの逃避行
パラドックス憧れの愚かな俺
未知なき道ばかり身勝手に迂回して
いつのまにか誰も…
僕ら徒歩ですか?
馬鹿な妄想 空回る狂騒
誰にだって好かれていたいのにな
たかが嘔吐 されど嘔吐
やっぱり気味はわるいぜ
明日も私 病欠みたい
周回遅れの不良品
愛されたら特別
一か八か円か罰かで
あらららららら
息も絶え絶えに
足音ばかり探す駅のホーム
またいつか ご苦労様
遠い未来で逢おうぜ
[ Romaji ]
夜の冷たい空気感と、取り残されたような焦燥感が独特の表現で綴られていました。最終列車を逃した駅のホームで、自分を「不良品」と称する自己嫌悪に近い感情が胸に刺さります。ドラマのような華やかな逃避行とは程遠い、現実の泥臭さや孤独が鮮烈に描かれていました。迷路のような夜を彷徨いながら、どこか投げやりでいて切実な救いを求めているようです。混沌とした感情の渦に、いつの間にか飲み込まれてしまいました。