息吹の一言メモ
蓄積された日々の疲労を抱えながらも、自然の微かな営みに救いを見出そうとする繊細な感受性に深く感じ入りました。かつては素直に愛でることができた色彩さえ見失いそうな困憊の中で、道端に咲く命や冷たさを孕んだ風が、止まりかけた足を再び前へと向かわせてくれました。必ず枯れては再生する植物の循環と己の生命を重ね合わせ、不器用な日常を慈しむ姿勢がとても清々しかったです。無意味に思える繰り返しの連鎖を睨みつけつつ、大切な存在と新しい朝を迎えたいと願うひたむきな祈りに、静かなる生命の力強さが宿っています。揺らぐ陽光の下で呼吸を整え、次の季節も変わらぬ想いで生き抜こうとする静謐な決意が、凍えた心をやわらかに解きほぐしました。