細く微かな月光(ひかり)
朝が飲み込んでゆく
深い夜の底ならば
照らし出してくれたかい?
真白な鳥を
魂宿る袂
今は分かれた袂
はためかせてみても
届きはしない
歌おうか…
叫ぼうか…
いや、
羽をたたみ
耳を澄まそう
欠けて満ちる音が
聞こえるまで
[ Romaji ]
細い月の光が静かに見守る情景が印象的でした。夜の深さに問いかけるような気持ちがあって、かつては声を上げたこともあったのだろうと想像しましたが、今は静かに耳を澄ます選択をしているように思います。羽をたたむ仕草には諦めではなく、次に備える力が宿っていました。欠けと満ちるリズムを待つ忍耐がやさしく描かれており、穏やかな希望が少しずつ育っていくように感じます。