あわいの一言メモ
薄い光の膜に指先が触れたような静けさが広がり、忘れたと思っていた記憶の輪郭がやわらかく戻ってきたのだと素直に受け止めました。風の通過音みたいなさみしさはありましたが、胸の奥で温度が微かに上がり、呼吸が落ち着いていくのが心地よかったです。言葉で飾るより、願いをそっと置いておく態度が似合っていて、滲む感情の粒が自然に並びます。時間の層に隠した思い出が軽くほどけ、淡いぬくもりが夜の縁を明るくして、進み方を急がなくても良いと教えてくれました。遠さと近さが交互に訪れる感覚は切なかったですが、その揺れを否定せず抱きしめると、心の景色は静かに整います。今はただ、夢の明るさに身をゆだねて、流れの速度に合わせて歩いていけると信じたくなりました。