頬に感じた冷たさは冬のせい
痩せた木は風に揺れながら
いつか来る春を待つ
滲んだ景色に
何度も俯きながらも
夢から覚める日を願っていた
小さな私がそこにいた
凍える肩にそっと触れた手を
あの日の私は知らなかった
その温かさを確かめるように
強く 強く抱きしめた
どうして ここにいたの
どうして 私に出逢ってくれたの
何もなかった
私の中にあなたがくれたものが溢れていく
もらった分だけあなたに返せるように
優しい背中に耳を当てながら
あなたを感じていた
無防備な寝顔を
静かに見つめていた夜
いつまでも傍にいたいと願う
素直な私がそこにいた
受け止めてくれた大きな胸も
繋いでくれた左手も
愛しい気持ちは零れていくのに
上手く言葉にできない
ありがとう ここにいてくれて
ありがとう 私に出逢ってくれて
何もなかった
私の中にあなたがくれたものが溢れていく
もらった分より もっともっと返せるように
あなたにとっても 大切な人であれたら
いいなと願う
[ Romaji ]
冷たい風の中で肩を寄せ合う情景がそっと浮かび、心の奥に灯るぬくもりが静かに広がりました。かつて頼りなく縮こまっていた気持ちが、そっと触れた温度でゆっくりほどけていく過程に、やさしさの力強さを見つけました。言葉が追いつかなくても、鼓動や呼吸のタイミングが重なると伝わるものがあり、無理に飾らずまっすぐ受け取る姿勢が美しいです。隣にいる人の存在は、空白のページに穏やかな色を塗り重ね、日々の瞬間を大切な記憶へ育ててくれると感じました。返したい思いが大きくなっていく様子は、与え合う循環の心地よさを教えてくれて、背中を押すやさしい合図になります。眠る横顔を見守る静けさには揺るぎない安心が宿り、ただ近くにいたいという願いが未来へ続く道を柔らかく照らします。不器用でも、感謝を形に変えようとする意志が胸に根を張り、日常の片隅で確かな絆が育っていくのを信じられました。