不揃いの果実 真実がひとつ
昏く息づいた
陽炎にあなたを見てしまう
愚かです
淡々と ただ淡々と
流れてく日々の折に
ふいに顔を出す あの日で止まった秒針
淡々と ただ淡々と
罰が僕に降りそそぐ
諦めなければよかったんだ
救えない あなたを 絶対に
それは僕もそうだ 人はみなそうだ
勘違いしていたあの頃に
戻れたらいいな ただあなたがいいな
忘れよう あなたを過去にする
目を閉じることを光と呼んだ
呼んでみた
足首の枷の その冷たさが
僕を引き戻す
陽炎のあなたに立ち向かう
愚かへと
知らないうちに
掴まされた答えじゃ
強く踏み出せない気がしたんだ
きっとそうだ
記憶の森を
掻き分けて奥へ
痛みで編んだ巣穴に
うずくまるあなた
もう見たくないその顔
燦々と ただ燦々と
罪が僕らを照らしている
気のせいのその先、何かを見たいと願ってる
燦々と ただ燦々と
触れない胸の裡が
単に空白でもいいよ
救えない あなたを 絶対に
それは僕もそうだ 人はみなそうだ
叶わない願いを抱えている
会えたらならいいな あなたに会えたらいいな
届かない孤独な星を見て手を伸ばす
ことを愛と呼んだ
広げた翼 描いた軌道、不規則
もう二度と交わることはないよ
でもどこかで息をしてる
それだけで僕はいいんだ
[ Romaji ]
過ぎた時間の影を胸に抱えながらも、ふとした瞬間に昔の誰かが色濃く立ち上がる切なさがひたひたと伝わってきて胸が締めつけられました。思い出は暖かくも鋭く刺さるもので、それがあるからこそ現在の自分が形作られているという事実に気づかされ、逃げ場がないような寂しさと向き合う姿勢に静かな敬意を抱きました。叶わなかった願いや戻れない過去を受け止めようとする試みが丁寧に描かれていて、諦めたくないという心と引き戻される現実の狭間で揺れる感情が分かりやすく伝わってきます。痛みを抱えたまま歩みを続けることの重みが静かに語られており、それでも小さな希望や繋がりを大切に思う気持ちが頼もしく感じられました。誰かの顔を思い浮かべるだけで世界が揺れる瞬間があることを改めて知り、その記憶と共に生きることの尊さを受け取りました。祈るような静けさと、前へ進もうとする意志が混じった表現は素直に心に残り、ひと呼吸置いて自分の周りを見直したくなる気持ちが湧きました。言葉にし切れない想いを抱えても、一歩ずつ日々を重ねることがいつしか救いになる可能性を感じさせる点が心に響き、穏やかに勇気づけられました。