怖いけど
震えは止まってないけど
それはさ
失くすのが怖いものを
ちゃんと持ってるってことだろう
大丈夫だよって
いくら 言い聞かせても
また 迷いながら疑いながら
強くなりたかった
止まない拍手も 光の雨も
特別なものはいらない
いつだって
なぜか僕を選んだ誰かの
見慣れた笑顔が
何かのゴールだったりするんだ
探しても 嘆いても
遠く離れても
悔しかったことは悔しいまま
自分は自分でそのまま
今更すくむ足と
滲む弱さに
慣れるでもなく諦めるでもなく
強くなりたかった
止まない拍手も 光の雨も
特別なものはいらない
あと少し
もう少し頑張ってみるから
終わったら頑張ったねって乾杯してよ
決して一人では何も出来ない事
助けられてなんとか僕を生きて来た事
荷物は重くて 世界は理不尽だって事
全部忘れて歌えたらいいのに
止まない拍手も 光の雨も
特別なものはいらない
願うなら
なぜか僕を選んだあなたの
見慣れた笑顔が
最後のゴールであって欲しいんだ
だからその瞬間まで
大事なものを守れるくらい
強くなりたい
強くなりたい
強くありたい
[ Romaji ]
舞台の袖で深呼吸をするような気持ちになりました。怖さや震えを隠そうとせずに、それでも手放したくない大切なものを抱えて進もうとする心の細やかな動きがつぶさに伝わってきます。人に褒められることや派手な光景を求めるのではなく、いつもそばにいてくれる誰かの笑顔にこそ救われると感じる誠実さが胸に残りました。迷いながら一歩を踏み出す様子には疲れも見えますが、諦めや開き直りでごまかさずに自身の弱さと向き合おうとする慎ましさがありました。助けられて成り立っている自分を認めることが強さにつながると示されている点が新鮮で、独りだけで何でも解決しようとするプレッシャーから解放されるように思います。重たい荷物や理不尽な現実に押しつぶされそうになりながらも、大事なものを守れる人になろうと決意する温度感がやさしく伝わってきて、読み手は自分の小さな勇気を思い出すでしょう。拍手や光が降り注ぐことが全てではなく、見慣れた笑顔こそ最終地点だと信じているところに安堵感があり、最後まで諦めずにその瞬間を迎えようとする心意気が励みになります。音がある場所で生きる人の矛盾や弱さを肯定しつつ、もう少しだけ歩いてみようと思わせる、静かで力強い応援の手紙のように感じました。