どうしても僕らは上手くできなくて 気がつけばからっぽになってしまった
失くしても壊しても奪われたとしても 消えないものはどこにもなかった
眠れない夜でも鳴り止まないスヌーズ 踊り場で黙ったままいる二人
何でもないと呟いて噛み締める痛みと 宙に浮かんでは消える鼻歌
30人いれば一人はいるマイノリティ いつもあなたがその一人
僕で二人
例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても
構わないから 僕のそばで生きていてよ
どこかで失くしたものを探しにいこう どこにもなくっても
どこにもなかったねと 笑う二人はがらくた
もういいかい もういいよ だけどもう少し 長い夜を歩いていきましょう
痛いの痛いの飛んでいけ飛んでいけ飛んでいけ 明かりを消して
許せなかった何もかも全てを ずっとあなたを否定してきた
その全てを
例えばあなたが僕を忘れていても 決して思い出せなくても
初めてまた会おう そして恋をしようよ
あなたは僕を照らした月の明かりだ 笑わせるもんか
遠回りして帰ろう 迷い込んだっていいから
唇を噛んで滲んだ血が流れていく
嫌いだ全部 嫌いだ
例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても
構わないから 僕のそばで生きていてよ
どこかで失くしたものを探しにいこうか どこにもなくっても
どこにもなかったねと また笑ってくれよ
上手くできないままで 歌う二人はがらくた
[ Romaji ]
壊れやすさや不完全さを抱えながらも、一緒にいることの温かさがじんわり伝わってきて胸に残りました。うまくいかない日々を抱えた二人の姿がやさしく思えて、たとえ何かを失っても寄り添い続けることの価値が静かに伝わります。眠れぬ夜や繰り返す不安の中で、互いの存在だけが支えになっていたという感覚に共感しました。語られない痛みや噛みしめる時間がある一方で、ふとした瞬間に笑い合える余地も残されている点が救いになっていました。壊れたとしても二度と同じには戻らないことを受け入れつつ、それでも「そばにいてほしい」と願う気持ちの強さが胸を打ちます。小さな希望を探しに行く道をともに歩むことの勇気が描かれていて、完璧でなくてもいいと優しく許されているように感じました。何度も繰り返される感情が揺れ動きながらも、最後まで手を離さない覚悟が伝わり、読後にはほっとする安心感と少しの力が湧きます。愛情は形を変えて残ることもあれば、いつの間にか日常の中で支えになっていることがあると気づかされ、欠けている部分を一緒に埋めていく温もりを感じられました。完璧さを求めずに互いのがらくたを認め合うことで、むしろ強さを生み出していけるのではないかと考えさせられる文章でした。