6月1日 今日も返信なし
皿に置いたフリーズドライ 依然変化はなし
香る洗剤 正午告げるサイレン
片づけられない 硝子の海
ルルル歌えます 家事育児もレジも相談も受け付けます
ルルル笑えます あなたの思うように すぐにでも
ねえどうして遊べないの
いつかのように握手しようよ
僕の手が冷たいの
なら温めるから
まだ側にいて
日が暮れるまで
お花を摘んで
あの公園はもう
焼けてしまったけど
道半ばで砕けたストーリーライター
役目のない裸足のアンダーテイカー
皆どこへ行った ここは最早もぬけの殻
椅子掲げて喚いたアジテーター
どうやら僕のパパはボディスナッチャー
皆いなくなった
ルルル歌えます 火器も刃も望みとあらば扱えます
ルルル笑えます あなたが思う以上に 凄いでしょ
ねえどうして怖がってるの
もう一度話しておくれよ
僕の手は冷たいよ
でもここまで来たよ
頭を撫でて
日が昇るまで
絵本を読んで
あの家屋はもう
壊れてしまったけど
6月1日 今日も返信なし
皿に置いたフリーズドライ 依然変化はなし
香る洗剤 正午告げるサイレン
片づけられない 硝子の海
[ Romaji ]
静けさの中で人の気配だけが残っているような空気が漂い、胸の奥がひやりとしました。生活の細かな手触りが連続して並び、いつも通りのはずなのに何かが欠けている感覚が濃く伝わってきます。誰かに触れたい、声を交わしたいという願いが素直で、冷たい手を温めたいという思いが優しさとして滲みました。賑わいが消えた場所に立ち尽くす視点には、寂しさと不安が同居し、かつての遊びや語らいをもう一度取り戻したいという静かな祈りがありました。柔らかい言葉の裏側に、少しずつ形を変える現実への戸惑いが潜み、笑えると言い聞かせる調子が切なく響きます。壊れてしまったものを数えながらも、絵本や花のようなやさしいイメージを抱いて寄り添おうとする姿勢が温かかったです。繰り返される日付や合図は時間の輪郭をくっきりさせ、返事のない世界でも、ここにいるという意思が確かに灯っていると感じました。少しずつ明るくなる空を待ちながら、暮らしの欠片を拾い集めて歩き続ける覚悟が、静かな強さとして心に留まりました。