なんで捨てたと 責めるよに
夜風(かぜ)が冷たく この身をたたく
惚(ほ)れていたんだ 嘘じゃない
無理を言う気は さらさらないが
ひと目会いたい もういちど
噂たずねる 北の町
いつも変わらぬ 優しさで
陰(かげ)に日向(ひなた)に 尽くしてくれた
詫(わ)びているんだ 嘘じゃない
すまぬすまぬと ため息つけば
胸にこぼれる ほろにがさ
今日は酔いたい コップ酒
もしも誰かと 暮らすなら
いいさこのまま 会わずに戻る
惚れていたんだ 嘘じゃない
何をいまさら 女々(めめ)しくないか
夜風(かぜ)が足元 吹き抜ける
星も泣いてる 北の町