隣を歩く
なぜかただそれだけで
胸がキュンと締めつけられて
突然コトバも出なくなる
本当はもっと、
もっとキミといろんなこと
話したいの…訊いてみたいの
でも声にならないの
なんでわたしに
話しかけてくれたのかな?
なんでだろ、こんな時に
キミじゃなく、自分に問いかけてる
初めての約束はあの樹の下で…
なにもいえずに頷いた
今日もまた約束はこの樹の下で
時計の針を見つめる
溜め息が空へと舞い上がる
時折触れる
肩にしあわせ感じては
少し少し近づいていく
その距離を感じてる
もしも、わたしが
これ以上を求めたなら
なにもかも消えてしまう
そんな気がするから
不安になる
初めての約束はあの樹の下で…
帰り道のその途中で
「また明日」そうキミにいわれる度に
期待をしていいのかな?
そんなことまた胸で繰り返すの
初めての約束はあの樹の下で…
遠い夏の日の出来事
特別な約束もこの樹の下で
溜め息 寒さに凍り
粉雪が静かに舞い降りてくる