冷ますのを
忘れた肌を
夜風が
ふいに攫(さら)いにくる
さみしさは
咎(とが)められるから
Rouge で
うまく隠しなさい
ささやく名前は 譫言(うわごと)
応えた吐息は 秘事(ひめごと)
愛しても 愛されても
行く先は また それぞれ
愛しても 愛されても
心には さわれないまま
あゝ 唇が寒い
求めれば
滴る汗が
あなたに
嘘をつかせるだろう
汚れても
かまわない場所に
綺麗な
花を咲かせなさい
交わした言葉は 戯言(たわごと)
失くしていいのは 決事(きめごと)
愛しても 愛されても
思い出も また いろいろ
愛しても 愛されても
幸せが わからないまま
あゝ 唇が渇く
約束で 試されるのに
永遠は どこにもない
愛しても 愛されても
行く先は まだ それぞれ
愛しても 愛されても
心には さわれないまま
あゝ 唇が寒い