「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ
欲にまみれた常人のなりそこないが僕だった
苦しいから歌った
悲しいから歌った
生きたいから歌った
ただのエゴの塊だった
こんな歌で誰かが救えるはずないんだ
だけど僕は君の神様になりたかった
こんな歌で君のジュグジュグ腐った傷跡が埋まるもんか
君を抱きしめたって叫んだってなにも現実なんて変わるもんか
がむしゃらに叫んだ曲なんて僕がスッキリするだけだ
欲しかったのは共感だけ
でも君も救いたかった
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
僕は無力だ
ボロボロに落ちて落ちて落ちてかさぶたになった傷で
誰かと喋ってみたかったんだ
馬鹿みたいな話
「あなたに救われました」と
「生きたいと思いました」と
ああそうかい
変わったのは自分のおかげだろ
よかったな
子供の頃は自分も素敵な大人になるって思ってた
ていうか素敵な大人になって自分を救いたいって思ってた
時が経ち僕が成すのはボロボロの泥だらけの自分で