歌詞ナビ > 西尾夕紀 > ふるさと哀歌
夕日を背に受け 引きずる我が影雲間に霞んだ ふるさと遠く見捨てて幾年(いくとせ) 還れぬ辛さいかにおわすやら 名残りは尽きぬ
芭蕉の侘び寂び 心に染み入る若い日見た夢 枯野を廻(めぐ)る始発のホームの 涙よ何処今は無人駅か 小鳥が守る
夜中の呼び出し 不吉な予感にまさかはたちまち 嘆きに変わる看取りも叶わず 不幸を詫びて眠るお母さんに 指輪をはめる
墓標に近づく とんぼの案内今宵はお里の 布団で泣けと…両手を掌わせて 薫(くゆ)らす煙旅の千切れ雲よ どうして笑う
お彼岸過ぎても まだこの暑さよ喉元過ぎても 忘れぬ絆今夜もおいでか 北斗の星で友よ父よ母よ いつまた逢わん
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